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終了報告

第55回高圧討論会 終了報告

 第55回高圧討論会を11月22日−24日の3日間,徳島市において大過なく無事開催できましたことを,ここにご報告申し上げます。

 今回で三回目となる徳島での開催におきましては,11月下旬の三連休ということで少し寒さを感じるかと思いましたが,三日間とも晴天に恵まれ,11月上旬並みの気温だったようです。徳島大学常三島キャンパス内の共通講義棟の4~6階に位置する教室などを会場として利用しましたので,各会場へは容易に移動できたはずです。例年と異なり,湯茶サービスを缶入り飲料に置き換えましたが,概ね好評であったようです。
  4つの会場とポスター会場の左側が全て南向きのためもあったかと思いますが,窓をいくつか開けたにも関わらず,会場内の議論の熱気にも包まれ少し汗ばむような感じでした。一方,企業展示の部屋は左側が北向きのためか,少し肌寒かったとの話を聞いております。今回の高圧討論会におきましては,多くの学協会(共催5,協賛51,合計56団体)の協力を得まして,参加者総数412名,講演総数310件(口頭発表164件,ポスター発表146件)で,前回の討論会とほとんど変わらない規模で開催できました。
 今回は,「生物関連高圧シンポジウム」(世話人:松木 均(徳島大学)・阿部文快(青山学院大学)),「デザイナー流体の高圧力科学」(世話人:木村佳久(同志社大学)・吉村幸浩(防衛大学校)・米谷紀嗣(大阪市立大学)),「最先端実験・計算技術で迫る核マントル相互進化」(世話人:土屋卓久(愛媛大学)・芳野極(岡山大学)・鎌田誠司(東北大学))の三つのシンポジウムが企画され,いずれのシンポジウムにおいても多くの方々が参加し,活発な討論が行われました。また,討論会初日には,一般講演とともに,61件のポスター賞エントリーの学生によるポスター発表と2件の一般ポスター発表(1件はポスター賞エントリー辞退,1件は二日目からの移動)が行われ,正会員,シニア会員による審査と投票により5名の方が,ポスター賞を受賞されました。これらのポスターは,翌日の懇親会場でも掲示され,皆さんに閲覧していただきました。
 討論会二日目は,一般講演,シンポジウム講演に続いて83件の一般ポスター発表がポスター会場で盛大に行われ,いずれの会場でも活発な討論がなされました。その後,6階の創成学習スタジオで,長濱慎一氏(日亜化学工業株式会社 開発本部)による特別講演「GaN系半導体レーザーの開発とその新しい応用」が行われ,青色半導体レーザー,緑色半導体レーザーなどについて大変興味深いお話を分かりやすく講演して戴きました。特別講演に引き続き,今年度の学会賞および奨励賞の授賞式が行われました。学会賞は赤坂一之氏(近畿大学),奨励賞は坂巻竜也氏(東北大学)と西 真之氏(愛媛大学)の両氏がそれぞれ受賞されました。授賞式の後,「高圧力によるタンパク質動態研究の展開」と題して赤坂一之氏により学会賞受賞記念講演が行われました。今回の学会賞は生物関連分野から初めての受賞となりました。続いて,第26回日本高圧力学会総会が開催された後,2台のバスに分乗して徳島駅近くに移動し,ホテルクレメント徳島におきまして懇親会が行われました。懇親会場に入場した時から,何処からか賑やかな音が聞こえておりました(4階での阿波おどりの鳴り物の音だとの話でした)。
 懇親会へは245名の皆さんに参加戴きましたので,会場が少し狭く感じられるほどでした。祝辞,挨拶,鏡開きと続き,乾杯の後,懇親会の宴が始まりました。今回の懇親会では,徳島県内の高品質な食材を使った料理を量的に十分提供できるよう手配致しましたので,懇親会が終了した時点でも料理が残っている状況となり,皆さんには十分満足して戴けたものと思います。ただ,屋台の麺類やデザートについては早々と無くなったのは少し残念なところでした。懇親会中盤にはポスター賞の表彰式が行われました。 徳島での懇親会でのアトラクションといえば「阿波おどり」です。今回は有名連の一つである「娯茶平」が会場内に繰り出し,阿波おどりが披露された後,懇親会出席者の皆様方にも阿波おどりを踊って戴きました。「阿波よしこの」の歌詞の中に有名な「えらいやっちゃ,えらいやっちゃ,ヨイヨイヨイヨイ,踊る阿呆に見る阿呆,同じ阿呆なら踊らな損々…」とありますが,皆さん恥ずかしがり屋の方々が多いのか,全体として踊る阿呆が少なかったようです。阿波おどりの醍醐味を満喫戴き,皆さんの記憶に刻み込まれたものと思います。終宴近くには,次回高圧討論会が来年11月に広島市で開催されることが,次回実行委員長の関根利守氏により紹介されました。その後,「阿波おどり」の余韻を残しつつも終宴の運びとなりました。
 討論会最終日にも一般講演,シンポジウム講演と多くの口頭発表が行われ,活発な討論がなされました。以上のように,三日間に亘って非常に実り多い高圧討論会を開催できたと思います。ただ,最終日は三連休最後の日であることと,交通の便が悪いという地理的要因もあってか,少し早めに徳島を離れた方々もおられたようです。
 今回の高圧討論会は徳島で29年ぶりの開催で,三連休に開催ということもあり,講演件数や参加者数が激減するのではと危惧しましたが,皆さんのご理解とご協力もあって,例年通りの規模で実施できました。実行委員会の構成員は7名と少人数ではありましたが,プログラム作成をお手伝い戴いた皆様方と10数名のアルバイト学生の当日の運営面での協力もあって,無事に開催終了にたどり着くことが出来ました。また,日本高圧力学会事務局と第55回高圧討論会事務局の関係者の皆様にも長期にわたるご尽力とご協力を戴きましたことに対し,心より感謝申し上げます。

第55回高圧討論会実行委員長 魚崎泰弘
(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部)


講演会場の様子

学会賞受賞者と奨励賞受賞者

懇親会での鏡開き

ポスター賞を受賞された皆さん(1名は欠席)

阿波おどりに興じる皆さん

艶やかに踊る女踊り

《高圧力の科学と技術 第24巻第4号 会告に掲載》