講演募集分野
今回募集する講演は,次の分野についてです。
(1)高圧装置・技術 (2)固体物性 (3)固体反応 (4)流体物性 (5)流体反応 (6)地球科学 (7)生物関連 (8)衝撃圧縮 (ただし(4)(5)(7)には溶液,界面,および食品を含む)
生物関連分野における高圧力研究の幅広い分野において様々な研究が展開されている。生物関連の高圧力研究は、これまでに京都大学の林力丸先生が1980年代後半に発足させた生物関連高圧研究会シンポジウムにおいて活発な討議がなされてきた。他方、高圧討論会においても、過去より生物関連分野の高圧力研究の紹介と研究発表数の増加を目指して継続的に生物関連分野のシンポジウムが開催されている。このような生物関連の高圧力研究の背景を踏まえ、今回の高圧討論会においては、生物関連高圧研究会シンポジウム(第19回)を高圧討論会における生物関連のシンポジウムとして両者を融合した形式で開催する予定である。本シンポジウムでは生物関連分野に関する高圧力研究の発表を分野を問わず、広く一般募集し、数件の依頼講演を行う。
世話人:松木 均(徳島大学 大学院 ソシオテクノサイエンス研究部)
阿部文快(青山学院大学 理工学部 化学・生命科学科)
高圧下での流体物性や流体反応の研究は、日本高圧力学会の中心話題の一つであり、高圧討論会の発足時から数多くの研究発表がなされている。ここ、徳島大学においても高圧下での流体物性や流体反応において数多くの取り組みが行われてきた。そこで高圧討論会が徳島で開催される機会に、「デザイナー流体の高圧科学」と題して、高圧条件下での流体物性や流体反応のシンポジウムを企画することにした。超臨界流体やイオン液体などの流体は、圧力や組成を変化させることによりその物性を様々にチューニングできることから、デザイナー流体と総称される。本企画では特に高圧条件下でのこれらの流体の物性や反応に着目し、幅広い分野での講演を広く一般募集することによって、分野の益々の発展をはかることをねらうものである。一般のほか、数件の依頼講演を行う予定である。
世話人:木村佳文(同志社大学 理工学部 機能分子・生命化学科 )
吉村幸浩(防衛大学校 応用化学科)
米谷紀嗣(大阪市立大学 大学院工学研究科)
MgSiO3のポスト・ペロブスカイト相が報告され、今年で10年を迎える。この間、高圧技術の発展に伴い地球中心核の温度圧力条件の再現も可能となった。一方で計算機や計算技術の進歩に伴い高精度数値シミュレーションの有用性も広く浸透した。これらにより高圧地球科学の研究対象は、相平衡などの静的性質から弾性特性、輸送特性などの動的性質へと急速に拡大しつつある。本シンポジウムでは、核とマントルの相互進化をキーワードに、高圧地球科学の最新動向を俯瞰する。
世話人:土屋卓久(愛媛大学 地球深部ダイナミクス研究センター)
芳野 極(岡山大学 地球物質科学研究センター)
鎌田誠司(東北大学 学際科学フロンティア研究所)