実行委員長のごあいさつ

第59回高圧討論会を岡山にて開催させて頂きます。岡山市での初開催です。“岡山と高圧”といえば、岡山大学の惑星物質研究所(拠点は鳥取県東伯郡三朝町)の高圧グループが纏まっての活躍がある一方、岡山市内には岡山大学理学部、岡山理科大学に研究者が点在しているという状況で厚い層の研究者群が市内にいるという状況ではありません。ただ、1991年に東大物性研・北大理学部での勤務を終え岡山理科大学に来られていた故箕村茂先生、2011年には伊藤英司先生(岡山大学惑星物質研究所、名誉教授)がBridgman賞を受賞されました。以上のことなどから高圧研究の岡山でのこれからの普及期待があって開催に繋がったのかなと想像します。小さな所帯ですので実際の運営は多くの近隣県の高圧仲間が強力に助けてくれます。参加者の方々はその点ご安心下さい。

本学会は、「高圧力下の科学と技術およびこれと密接に関連した分野に興味を持つ研究者、技術者相互の連絡を通じ、高圧力に関する科学および技術の研究と応用を促進することを目的」(“日本高圧力学会とは”、ホームページより)とし、「高圧討論会は、我が国における高圧力の科学と技能に関する研究の中枢として、広い学門分野の研究者が一堂にに会し、キメ細かい討論を行い、実りのある意見交換のできる場として発展してまいりました」(日本高圧力学会設立趣意書)。今討論会でのシンポジュームは2つ(高圧生物関連と分野横断型シンポジウム)を考えております。分野横断型シンポジウムの内容が案外難しいなと思案しておりますが、討論会も59回目を迎えましたので、高圧研究の振り返り的なものもよいかなと思っております。

学会出張に出かける楽しみの一つはご当地自慢との遭遇ですが、開催時期は岡山と言えばこれだと自慢できる桃の季節が終わっておりますが、手頃で美味しいいその他のものがないか思案をしております。瀬戸内の味を思い出にしてもらいたいと思っております。岡山市中心部は手のひらに乗る大きさの街ですのでチョット歩けば例えばオリエント美術館(珍しいと思うのですが...)やら後楽園(先憂後楽に由来)に行けますし、電車に乗れば白い街並みと美術館と観光客で賑わっている倉敷までもすぐです。もう少し頑張れば匠の技が冴える備前焼の備前市も電車で往復が可能です。食のチョット体験に、若い人は“デミカツ丼”発祥の野村、山珍の豚まん、少し年配の方は“鯛そうめん”など如何ですか。一言で、岡山は適度な都会と田舎、となりますか。

最大の御馳走は参加者の皆さんが運んできてくれる発表だと思います。これより美味しいものはないと思います。高圧という技術は今の忙しい時代からみればスローかもしれないが、研究を一味も二味も楽しませてくれる“匠の技”ではないか、ノーベル賞はまだBridgmanしかいないということは参加者の中から未来のノーベル賞がでるということではないか、等々、受け入れ側も夢をみながら楽しみながら準備を進めております。“岡山の討論会にこられー”

第59回高圧討論会実行委員長 財部 健一
(岡山理科大学)

実行委員会

実行委員長
財部 健一(岡山理科大学)
副実行委員長
米田 明(岡山大学)
浦川 啓(岡山大学)
赤浜 裕一(兵庫県立大学)
森 嘉久(岡山理科大学)
実行委員
山崎 大輔(岡山大学)
芳野 極(岡山大学)
辻野 典秀(岡山大学)
櫻井 萌(岡山大学)
松木 均(徳島大学)
福井 宏之(兵庫県立大学)
匠 正治(福岡大学)
大石 泰生(高輝度光科学研究センター)
肥後 祐司(高輝度光科学研究センター)
丹下 慶範(高輝度光科学研究センター)
平尾 直久(高輝度光科学研究センター)
河口 沙織(高輝度光科学研究センター)
プログラム委員長
出版担当
奥地 拓生(岡山大学)
プログラム委員
赤浜 裕一、森 嘉久、芳野 極、松木 均、福井 宏之