講演募集について

講演募集分野

今回は、以下の分野について講演を募集します。

高圧力の科学と技術に関する次の分野:

  • (1)高圧装置・技術
  • (2)固体物性
  • (3)材料科学・固体反応
  • (4)流体物性・流体反応・溶液
  • (5)生物・食品
  • (6)地球科学
  • (7)衝撃圧縮

シンポジウム企画

(1)高圧力の科学と技術における国際共同研究

コロナ禍によって、国際会議をはじめ国際共同研究に参加する機会が失われた。現在、国際会議は次第に回復してきたが、国際共同研究においては状況が継続している状況である。本シンポジウムでは、各分野における国際共同研究の現状と今後の計画などについて紹介し、若手研究者の海外共同研究への参画を促し、今後の本学会における国際的な研究水準の維持と一層の発展を目指す。

世話人:清水克哉(阪大)

(2)水が駆動する地球内部ダイナミクス

地球内部ダイナミクスの駆動には、水が極めて重要な役割を果たしており、地表だけでなく地球内部にまで及ぶ水の存在こそが,現在の地球を形作る鍵であることが明らかにされつつある。本シンポジウムでは、水存在下おける岩石・鉱物の高圧挙動に加え、地球内部ダイナミクス数値計算に関する最近の成果についてもご報告いただく。地球内部ダイナミクスの解明を進める上で、今後の地球科学分野の高圧実験が目指す方向を考える一助となることを期待する。

世話人:佐藤友子(KEK)

(3) 生物と食品の高圧科学最前線

生物科学関連の分野における高圧力研究は、種々の生体分子から、それら生体分子から構成されるミクロな構造体である細胞、さらに動植物といった生物個体に至るまで、広範囲な階層領域をカバーしており、各領域において様々な研究が行われている。近年では、その応用展開として食品科学分野における高圧力研究が、世界的にも隆盛になってきている。特に日本の高圧食品科学研究は、食品に対する栄養価と機能性の保持、抗原性除去、新規な殺菌・加工技術の開発など、活発に進展している。本シンポジウムにおいては、生物・生命科学や海洋生物学などの研究分野に関する基礎的な高圧力研究のみならず、最近の高圧食品科学研究を包含して発表する機会を設け、活発な討論の場を設けることを目的としている。高圧生物科学および高圧食品科学、両分野からの発表演題を広く募集し、数件の依頼講演を行う。

世話人:後藤優樹(徳島大)