講演募集分野
今回募集する講演は,次の分野についてです。シンポジウムでは一般講演も受け付けます。
(1)高圧装置・技術 (2)固体物性 (3)固体反応 (4)流体物性 (5)流体反応 (6)地球科学 (7)生物関連 (8)衝撃圧縮 (ただし(4)(5)(7)には溶液,界面,および食品を含む)
日本の高圧力科学の先人達は、KEKのPFにMAX80を導入して、全世界的な放射光高圧力科学の発展の礎を築いた。この間、PFからは、高圧力科学のマイルストーンと位置付けられるような研究成果が数多く発表されている。そのPFも30余年を経て競争力を失いつつある。KEKは、事態を深刻に受け止め、この先の20-30年間に渡って世界を先導することの可能な次世代放射光施設の早期実現に向けた取り組みを開始している。
高圧討論会のつくば開催にあたり、KEKにおける放射光高圧力科学の将来に向けた夢を語り合う場として、本シンポジウムを企画した。本シンポジウムは、招待講演、依頼講演、一般講演で構成される。放射光高圧力科学に関心を持つ全ての研究者の参加を期待したい。
世話人:船守展正(高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所)
齋藤寛之(量子科学技術研究開発機構)
生物関連現象に対する高圧力の効果は未解明な部分が広く残されており、医薬、微生物・酵素利用、食品加工等、各種産業利用の種が多く眠っている。そこで、生命現象を担う基礎を明らかにし、応用に結びつける視点から、生物関連科学における最先端の取り組みを紹介し、高圧力利用に興味を持つ産学官研究者の裾野を広げることを目的として、本シンポジウムを開催する。
世話人:山本和貴(農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門)
松木 均(徳島大学大学院生物資源産業学研究部)
近年、ハイパワーレーザーの性能の向上、およびX線自由電子レーザーの登場により、動的超高圧を利用した研究の発展が目覚ましい。さらに、物質科学や惑星科学との分野横断的な研究が世界中で急速に展開されている。本シンポジウムで分野横断の最新の結果について議論を行う。
世話人:尾崎典雅(大阪大学大学院工学研究科)
奥地拓生(岡山大学惑星物質研究所)
関根利守(広島大学大学院理学研究科)